庭の古い池を改修しました。新設する場合の参考になるかと思いまとめてみました。
庭の池はDIYで簡単に
水槽の魚を見ていると気持ちが落ち着きますね。でも土地に余裕があれば池を作ってみたいと思いませんか。
庭に池を造るには業者さんが地面に穴をを掘って、セメントで固めて、石を配置して…などと考えてしまうかもしれません。
いえいえ、大きなお屋敷の日本庭園とかでなければ自分でもできるんです。それなりの商品も出ています。
ぜひDIYで造ってみませんか。造る過程も結構楽しいものですよ。
プラスチックの池型を埋める方法
家を建てたときに、ごく短期間でしたがプラスチック製の池を使っていました。土に埋めるだけ(埋めなくてもいいが…)なので簡単。場所を移動するのも難しいことではありません。
ただ、設置する池の形を変更できないのはやむをえませんね。
設置する穴の底はデコボコを均して、池本体に偏った力がかからないようにします。
池が水平でないと水面が傾いていて気分が悪いです。
水準器を使って池が水平であることを確認します。途中まで水を張って傾き具合を見るのもいいですね。
現在はほとんど使っていませんが、20年以上たった今でも劣化は見られません。
防水シートを敷く方法
池のサイズを一回り大きくしたかったので、プラスチック製の池は半年ほどでやめ土を掘った窪地に防水シートを敷く方法で池を造りました。20年以上前のことです。
防水シートを敷くというと、 それってプールじゃないのと思われるかもしれません。
そう、プールなんです。でもサイズもレイアウトも自由で、年月が経つと虫や植物の力で周囲が自然になじんでいい感じになりますよ。
最近その池の水が急に減ることが多くなったため、水漏れ原因の調査も兼ね改修することにしました。

改修したときの話だけど、新しく作る場合も同じなので参考にしてください


池の水をバケツで汲み出し、古い防水シートを剥がします。
20年も経つとしなやかさはなく、パリパリの状態。
新設の場合は地面に池の形を描くことから始めます。周囲の植生もイメージしながら行うと良いでしょう。


防水シートの下には周囲の植え込みの根が縦横に延びていました。シートの沿って横に延びていただけで、シートを破ることはありませんでした。


成長した周囲の植え込みを残した状態で作り直すのは自由が利かない分面倒なものです。
なお、今回浅瀬を追加したので、池の形は少し変わりました。


土を固めながらレンガブロックを並べてみます。
植え込みの根が少々邪魔です。一部は切り取りました。
池の縁は必要ならば「から練り」や「インスタントセメント」などを施せば、崩れ防止やレンガブロックの高さ調整が楽になります。


初めて作ったときのノウハウ本に、小石の角などがシートを傷つけないようにウエスを敷くとありました。
敷くのであれば本当は分厚い毛布などがいいと思います。


これはちょっと大きすぎたかもしれません
サイズは縦・横の他に深さも計算に入れることを忘れないようにしましょう。


改修の場合は周囲の植え込みなどが邪魔になります。
また濾過ポンプを設置する場合は、予定の水深を計測しておき、ポンプを載せる土台の高さを検討します。
水を張った後は何かとやりにくいものです。


水を張ってみます。
水圧が池の底や土手の部分の隙間などにシートを押さえつけるので、場合によってはシートが若干引き込まれることもあります。
早い段階でシートをカットしてしまうのは避けた方がいいです。


水道水なのでしばらく放置しておきます。
手前のプラスチック製池は昔使っていたもので、池を改修する際に生息していた金魚やフナなどを一時避難させておりました。
20年以上前、最初に池を作ったときは、水を張ってから4時間後にアメンボがすいすいと泳いでいました。いったいどこから来たのやら。不思議です。
やがてカエルや金魚なども増え野鳥もやってきます。トンボも巣立ちました。
たまに蛇や野良猫が寄ってくることもあります。
【金魚拉致事件】


池のカエルたちがピョンピョン飛び跳ねていて、近くを何やら赤いものが動いていく。何事かとよく見てみたら蛇が池の金魚をくわえて逃げていくところでした。
※ヤマカガシはマムシやハブなどよりも強い毒を持つ毒蛇ですが、臆病な生き物なのでそっとしておけば安全です。



池は水槽と違って横から見ることができないけど、紅い金魚は上からでも良く見える



フナは黒っぽいから、いるのかいないのかさっぱりわからんな
水漏れの原因は分からず
改修する際にシートの状況も観察したのですが、よく分かりませんでした。
水漏れもある程度の深さで止まっていましたので、水面の高さの半分から底までの間には穴などは空いていなかったことになります。
それより上の部分はシートを剥がす際にバリバリと壊れてしまい確認できませんでした。まあ20年も良く維持できたと思います。
注意すべきこと、気になること
- 〇 小さいお子さんから目を離さないこと
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小さい子供から目を離さないことです。興味を持って池を覗き込んだとたんに落ちることもあります。
水死とか溺死というのは正確に言うと「溺水による窒息死」のことです。つまり水が気管を塞いで窒息するのです。ですから水たまりで溺れることもあるのです。 - 〇 できれば家から離したほうがいい?
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池があると家が腐るなどと言われることもあります。果たしてどれほど大きな池なのでしょうか。
ただし水場があると水生昆虫以外にそれを捕食する虫も集まってきます。それなりに湿気を好む植物も生えてくるでしょう。落ち葉が沈殿して汚れてきます。窓の下に池がある…というのは避けたほうがいいかもしれません。 - 〇 風水により設置場所が制限される?
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私はこの手の話はあまり信じないのですが、気になる方は従った方がいいでしょう。
いくつかネットで調べてみたら、作るなら家の南あるいは南東側とか、西側がいいとか。でも真逆のことを言っているものもあるのです。 - 〇 蚊が発生する?
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水場があれば蚊はそこに産卵しボウフラになります。でも小魚を飼っていると喜んでボウフラを食べてくれます。
蚊の発生を防ぐのであれば、空き缶などの器を放置しないことです。雨が降って水が溜まるとあっという間にボウフラが泳いでいるのに気が付きます。そこにはボウフラを食べてくれる生き物はいないでしょう。
- 〇 ごみが溜まる
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池には蓋が無いのでごみが溜まります。ごみといっても大部分は落ち葉です。
子供が使う魚とりのタモ網で時々池の底をすくっていました。
また池の縁の部分を注意しないと、雨が降ったときに砂も一緒に流れ込む恐れがあります。
(終わり)
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