忘れっぽくなった自分のために残したビンボーな備忘録

人感センサーで不審者(動物)の侵入を監視せよ 

最近関東を中心に中部、西日本にかけた広域強盗事件が複数発生しています。中には殺人に至ったものもあり、これを受けて人感センサーやカメラ等の防犯グッズが注目を集めています。(2023.1.29)

目次

侵入の現場を見たいと思ったのが設置のきっかけ

2020年の夏のことです。夜な夜な出没しては寝ている間に我が家の畑を荒らしている動物を、実際にこの目で確認したくてセンサーアラームを設置したのです。

結局犯人はイノシシ一家であることが分かり、もともと退治しようというつもりもなかった(狩猟免許もないし)ので、その後の対策として畑の周囲にネットを張ったりメガホンで脅したりしているうちに畑には近寄らなくなりました。

これで動物が来なくなるわけではありません。センサーが検知してアラームを発した時に、2階からメガホンで「コラッ!」とやると逃げていきます。しばらくするとまたやって来ます。
人間なら侵入抑止効果はあるかもしれませんが…。

家庭用防犯グッズとして一般的な赤外線人感センサー

ここで取り上げる人感センサーは主に家庭用として普及している赤外線検知方式のセンサーです。

範囲内の温度変化を感知して動作する仕組みのため、人間以外の動物や物体の熱(いわゆる赤外線)も検知します。畑に設置したのも動物を対象としたからです。

しかし近くの道路を走る車の排気熱や湯沸かし器の熱などが風の対流によってセンサーに検知されることもあるらしく、これがいわゆる誤作動ということになりますね。

また環境温度が30度を超えるあたりから人体との温度差が少なくなるため、感度が落ちる傾向があります。

曇り空から急に日が差すとアラームが鳴動することもあるので、頻繁に作動するときはスイッチをオフにしています。

アラームの送受信機について

動物や物体が発する赤外線の変化を感知して情報を送信する送信機と、それを受けて音を出したりランプを点滅させて知らせる受信機で構成されるシステムです。

このセットを畑に設置して動物の侵入を監視していました。実際に使ってみたこれらのセットについてご紹介したいと思います。

ホームセンターなどで家庭用として販売されているものを購入しました。1台の受信機が複数のセンサー(送信機)に対応しています。

押しボタン式や窓の開閉、振動を検知するものなどセンサーの種類は赤外線以外にもいろいろあるのですが、ここでは省略します。またそれぞれにIDコードを設定して増設等が容易なタイプです。

現在は新型が登場しています(記事の最後に記述しました)

送信機

これは赤外線センサーと送信機が一体となった製品です。防沫形で多少の雨水がかかる場所でも使用可とありますが、ちょっと微妙な表現ですね。私は百均で適当なタッパーウエアを買い、簡単な雨除けとしています。

電源は電池のみですが、頻繁に作動しても1年くらいは持っています。

受信機

受信機本体の側面にはスライドスイッチがあり、音だけ、光の点滅だけそして両方作動という3つから選択できます。OFFにすることもできます。

スライドスイッチの下にはACアダプターからの給電入力があります。反対側面には音量調整のボリュームがあります。

本体正面下部には電池が消耗した場合に電池交換を促すランプがあります。

受信機は電力の消費量が大きい(と言っても電池で2、3ヶ月は持ちます)ので、ACアダプターのご使用をお勧めします(その際電池は抜いておく)。

電源

送信機は単四電池3本、受信機は単三電池3本或いは専用ACアダプターが使用できます。
送信機は意外に消費電力が小さく、そこそこアラームを発していても1年近く持っています。

受信機は既述の通り3ヶ月程度でしょうか。設置場所にもよりますが専用ACアダプターの使用も選択肢にあります。

IDコード設定

IDコードは送受信機とも同じものにします。設定の仕方は下図のように電池ケース内にある二つのスイッチで行い、それぞれ16個のアルファベットと数字の組み合わせ、つまり16X16=256通りありますので混信はまずありません。

IDはアルファベットと数字を組み合わせて作る
電池ケース内の2つのダイヤルでIDコードを設定します。256通り。この図ではIDは「N15」

上図は「N」と「15」の組み合わせで、いわばIDコードは「N15」ということです。送信機が何台あってもIDコードを受信機のIDコードに合わせれば複数の送信機に対し1台の受信機で対応できます。

それぞれチャイムの音を別々にすれば、音によってどのセンサーが作動したのか分かります。ただチャイムは16音しかありませんので、それぞれ別の音を割り当てるのであれば上限が16個ということになります。

ただし1つのアラームが作動中は他のアラームを受信できませんので、頻繁に信号を受信するようなケースの場合は、別のIDコードを付した受信機を増設して新たなグループを設けた方が良いでしょう。

チャイム音の種類

チャイム、サイレン、メロディー、犬の鳴き声などセンサー毎に16種類の音を選べます(新型は64種類)。

複数のセンサーを設置した場合、その音によってどのセンサーが反応したのかを識別できます。

  • ピンポン ピンポン(チャイム音)
  • ピンポン パンポン(チャイム音)
  • エリーゼのために
  • チャイルドフッド リメンバード
  • グリーンスリーブス(イングランド民謡)
  • おおスザンナ
  • バスカー
  • 愛のオルゴール
  • ホームスイートホーム
  • ジングルベル
  • ハッピーバースデー
  • 小鳥の鳴き声
  • 犬の鳴き声
  • ブザー音
  • サイレン音1(30秒)
  • サイレン音2(30秒)

我が家は門から玄関まで少々離れているので(わずかですが)、訪問者が門を通過した時点でチャイムが鳴るように増設しました。もちろんふさわしいチャイム音にしましたよ。

設置場所によっては誤作動が多い

冒頭に書いたように、このセンサーは人や動物その他物体から出る赤外線の変化を感知して動作するタイプなので、特に屋外では急に陽ざしが強くなったり、草や木の葉の温度が上がって揺らいだりすると、その変化に反応してしまうことがよくあります。

その影響を少しでも和らげるために設置場所の選択は重要です。また付属のレンズフードで受光部窓の開口面積を狭め、検出範囲を制限するのも有効です。

センサー(送信機)には赤外線以外にも種類が豊富

この製品には人感センサーだけではなく玄関のチャイムボタンを含む各種の押しボタン送信機、防犯用としてのドア・窓開閉センサー、音センサーなど10種類以上あり、IDコードを合わせればそれぞれ1台の受信機で対応できます。

どのセンサーが作動したのかはアラーム音の設定で区別できます。送信機(センサー)の電源は単4型乾電池3本なので、場所を選ばず設置が可能です。最大通達距離は100メートル(新型は180メートル)とあります。

同じIDコードにセットすることで、増設した複数のセンサー(送信機)に1台の受信機で対応できます。

動作が安定した赤外線ビーム型もある

 ここでは取り上げませんが、赤外線ビームを使うことにより送信機と受信機を向かい合わせにおいて、その間を物が通過すると警報を発するタイプもあります。誤作動は非常に少ないと言われています。

新しいラインアップが登場

つい最近ホームセンターの家電売り場で今まで使っていたメーカーの最新版シリーズが並んでいるのを見つけました。逆に旧シリーズはもう置いてありませんでした。

旧タイプがXシリーズなのに対して新タイプはXPシリーズです。必要かどうかは別として到達距離が180mと延び、アラーム音も64種類に増えています。また送信機の乾電池容量低下も受信機側で把握できるようです。

これらは旧タイプとも共用できるのですが、到達距離とアラーム音数は旧タイプと同じになります。買い足す予定は無いのですが、誤作動がもう少し少なくなれば・・・ね。参考まで。

気になったことのメモ

チャイム音はOFFにできるか

受信機の側面にあるスライドスイッチで「音」「光」「音と光」そして「OFF」の切り替えができます。また音量の調整も可能です。

ガレージの外に付けたが頻繁にアラームが鳴る。室内に入れると鳴らない。何に反応しているのか。

陽射しの揺らぎ、ボイラーの熱、車の排気、木々の葉っぱの揺れなどのほか、小鳥でも反応します。

赤外線の人体に対する影響は?

赤外線を発してそれがさえぎられた時にアラームを出すタイプのセンサーもありますが、ここで取り上げているのは動物や物体が発する赤外線を感知するタイプなので、人体には全く影響はありません。

電源は?

送信機は単四電池3本、受信機は単三電池3本またはACアダプタによる給電です。
送信機は消費電力が小さいので乾電池で十分、というか乾電池のみの使用です。電池式なので設置場所は制限されないのが長所です。

送信機を屋外に設置した場合雨対策は?

説明書には「防雨・防沫形ですので、屋外や浴室など多少の雨水がかかる場所でも使用できます」と書いてあります。でも全くの雨ざらしではどうも心もとないので、百均でタッパーウエアを買い簡単な防雨ボックスを作りました(ページトップの写真)。

(おわり)

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