梅雨時に鮮やかな花を咲かせてきた庭のアジサイ。気に入った品種と同じものを店頭で見つけるのもなかなか難しいので、挿し木に挑戦しました。
比較的簡単なあじさいの挿し木
挿し木に適した時期は
挿し木を行うには梅雨の時期から初夏のころまでで、花がそろそろ終わったころに剪定を兼ねて行うのが良く、また暑い夏が過ぎた9月頃も適していると言われています。
熱中症を起こしそうな天気の日はアジサイにとっても過酷です。そんな日は作業をしないようにしましょう。
挿し木の手順
適当な枝をカットする。花が咲いていない枝、花が咲いている枝のいずれでもよい
花がある場合は花の下、花がない場合は頂部の葉の下あたりをカットします。
その下の葉2枚を残し、残りも手で取り去ります。
茎の下部を斜めにカットし、葉も半分にする
茎の下部は切れ味のいいハサミなどで斜めにカットします。切り口がギザギザになると細胞がつぶれて吸水能力が落ちてしまいます。
また、葉を半分にして葉からの蒸散量を少なくして、低い給水能力をカバーします。
他の植物でも苗を移植したときに根を傷めてしまった場合は、同様に葉をカットして葉からの蒸散量を抑え、バランスを取るといいようです。
挿し穂は種類ごとに分けて(複数の種類がある場合)水につけておく
あらかじめコップに水を用意しておき、カットした挿し穂を入れて1時間ほど吸水させます
挿し床をつくる
鹿沼土などの栄養のない土で挿し床を用意しておきます。肥料成分があるとカビなどの原因となるらしいです。
いきなり挿し穂を土に挿し込むと切り口が痛むので、まず割りばしなどで穴をあけます。
挿し穂をそっと挿し込む
割りばしであけた穴に挿し穂を挿し込みます。前回は切り口に発根促進剤(ルートンなど)を塗ったのですが、今回はしていません。
明るい日陰に置く
午前中の短時間は日に当ててもいいでしょう。あとは明るい日陰に置いておき土が乾かないように注意し、時々葉に霧吹きをします。
葉が枯れなければ根が成長していると思われる
概ね1ヶ月ほどで発根すると言われています。茎元を持って揺らしてもぐらつかずに安定しているようであれば大丈夫でしょう。発根していないと簡単にすっと抜けてしまいます。
移植の時期は
地植えする場合は鉢植えとして1年ほど育て、生育が安定したころに植えると良いと聞きますが、前回はそのまま地植えした記憶があります。それでもしっかり成長しました。
一般に植え替えは12~3月の休眠期が株に与えるダメージが少ないようです。寒冷地では暖かくなりかけた2月下旬から3月上旬がいいともいわれます。
移植したらこの記事に追加します。
(おわり)