書斎にいてふとピアノレッスンのことを考えたときに、手元に鍵盤があればすぐに確認できるのになあと思うことがあったので、廉価版ですが電子ピアノを購入しました。
到着した梱包を開く
ピアノ本体と4本の脚、そのほかに電源アダプタやペダルと脚取り付けネジが梱包されています。
持ち運び可能だが4本の脚は固定式なので移動には不向き
4本の脚をネジで取り付けます。脚はそれぞれ外側に開いているので、ピアノを置く場所の床面はその分だけのスペースを要します。
そのため、家の中で移動したり車に積むなどというのはある程度制限されるかもしれませんが、安定性は十分です。
ちなみに脚は木製ではなく金属製です。
X型やZ型のようなスタンドであれば、ピアノ本体(鍵盤部分)が例えばソファーの上などにはみ出していても床面のスペースはかなり狭くても済むので、手狭な書斎でも置き場所には融通が利くことでしょう。
アコースティックピアノと同じ88鍵だから大きい
さすがにフル88鍵となるとコンパクトと言っても大きさを感じます。
しかし鍵盤ひとつひとつのサイズは若干小さいです。メジャーで測ってみたところアコースティック(私のアップライトビアノ)に比べ
横幅:白鍵1個の幅は約0.4ミリ短い、鍵盤の左端から右端までのトータル長では約35ミリ短い
鍵盤の長さ:表に見える部分では黒鍵は4ミリ、白鍵は9ミリ短い
という結果でした。
鍵盤のタッチ感覚と音質
アコースティックピアノと異なるのはやむを得ない
搭載されているのはセミウェイト鍵盤というものです。
以前に店頭に展示してある5万円から7万円程度のピアノを試弾したときに感じた、あのゴロンゴロンという感じのものよりはタッチはずっと自然なものでした。
特に32分音符が続くような個所は、むしろこの電子ピアノの方がアップライトよりも弾きやすく感じたこともありました(ということは、まだまだ練習不足か)。
自宅のアップライトビアノにもKORGの消音ユニットが付いているのですが、かなり古いタイプなので、それよりもはるかに音質はいいです。
アコースティックピアノである程度弾ける方であれば、音質も鍵盤のタッチもちょっと違うなという感覚はあるにしても、その違いは吸収してすぐに慣れますので十分許容範囲です。
打鍵音が静かなので夜中でも弾ける
電子ピアノなのだからヘッドフォンを使えば夜中でも問題ないのでは…と思われる方、実際はそうでもないんです。
数年前の話ですが、息子が早めに寝るというのでアップライトピアノの消音ユニットを使いヘッドフォンで練習していたら、ほどなくしてプンプン怒って起きてきました。
消音装置によりハンマーは弦をたたかないのでピアノの音は出ないのですが、打鍵の時の振動だけが不愉快に響いて眠れない、音が出ていた方がまだましだというのです。
確かにゴンゴンゴンという音だけが響いていたら眠れないな
下手でも音が出ていた方がましかもね (^^;)
普段気が付きにくいのですが、アコースティックピアノの打鍵の音はかなりうるさいのです。
これは同じアクション構造を持つハイブリッド型電子ピアノでも同様に打鍵音はかなり響くと思われます。
この電子ピアノ、MOODに採用されているセミウェイト鍵盤はアコースティックピアノに比べればはるかに廉価ではありますが、逆に打鍵音がとても小さいという長所もあるのです。
これなら眠れない夜にポロンポロンと弾いても、家人の安眠を妨げる心配はないでしょう。
サブピアノとして十分、入門用としても悪くない
ちょっと確認したい時などに重宝
冒頭にも書きましたが、電子ピアノは滞在時間の長い書斎に置いているので、思い立った時にすぐそばに鍵盤があるというのはとても便利です。
You Tubeのピアノレッスンを見ていても、気になる個所があった時はその場ですぐに確認ができるなどメリットは大きいです。
ピアノに触ったことのないお子さんにも
小さいお子さんでこれからピアノを始めようという場合はどうでしょうか。
グランドピアノがいいのは当然なのですが、果たしてずっと興味を持ってくれるのか。
アップライトピアノでさえも決して安いものではないので、単なる調度家具になってしまうのではもったいないですね。
鍵盤をたたくと音が出ることに興味が湧いてきて、音大に行くほどではなくてもピアノに寄り添っていきたいと思うことのきっかけにでもなりそうなら、決して無駄な買い物ではないでしょう。
関連用品
サスティンペダル
この電子ピアノには付属品としてペダルが付いていますが、パソコンで使うフットスイッチでした。
特に高価なものでもないので通販で電子ピアノ用サスティンペダルを購入しました。
このピアノに蓋はありません。
というか、このタイプの機種には蓋が無い場合が多いです。
ピアノがある付近には飲み物は置かないようにしているのですが、このように狭い書斎にピアノを持ち込んだ場合は危険性も高まります。
下図のようなカバーを購入しましたが、ほぼ毎日練習しているのでほとんど使っていません。その代わり鍵盤の上に載せる布製のカバーを埃よけにしています。
また物を鍵盤上に落とした場合はダメージは大きいでしょう。十分注意するしかないですね。
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(おわり)
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