防犯だけにあらず
ガーデンライトでお庭にアクセントを(前編)
~ 資格不要のローボルトタイプ ~
夜は明かりで防犯、昼は形が庭を彩るガーデンライト
ガーデンライトですから、夜間は庭に明るさをもたらすのは当然のことですが、昼はライト本体の姿形が庭のデザインをおしゃれにするだけでなく、建物や外回りの門、塀なども華やかにしてくれます。
電源は光センサーによる自動オンオフ(手動による入り切りも可)なので手間いらず。
業者に依頼すればおそらく100ボルトの製品を使ってきれいに仕上げてくれると思います。
しかし電気工事士の資格なしでも簡単に設置する方法があるのです。
ぜひご自分で工事してみませんか。最初は1ヶ所から始め、そして少しずつ拡張していけば、時間がかかってもこれまた楽しいものです。
ローボルト(直流12ボルト)なら資格不要で設置は簡単
ガーデンライトは使用する電源により
- 100ボルト電源を使用するもの
- 直流12ボルトを使用するもの
- 太陽電池を使用するもの
に分けられます。
100ボルト電源を使用するものは、おおもとがコンセント差し込みの場合を除き電気工事士の資格が必要です。
太陽電池式は電線がないのでレイアウトが非常に簡単なのですが、ちょっと明かりが弱いのと充電池のコストもかかるのがネックです。
この中で直流12ボルトを使用するもの(ローボルト)は拡張性が高く電気工事士の免許も不要なので、ここではこのタイプについて取り上げることにします。
1. ベーシックな構成でイメージをつかむ
まず簡単なイメージを描いてみましょう。
ガーデンライトを構成するのに必要な最小限のものは次の3つです。
- ライト本体
- ローボルト電源
- ライトと電源を接続するケーブル
単体で設置できる太陽電池式とは異なり、電源とライトを電線でつなぐ必要があります。
レイアウトを考える必要もありますので、最も基本的な配線例を下図に示します。

2. ライト本体(我が家で使用中のもの)
ライト本体はいくつかの種類があります。旧製品を除いて半導体のLED球が使用されています。
寿命が長く消費電力が少ないのが特徴です。
3. ローボルト電源
電源は専用12ボルト電源(ローボルト専用コントローラー)を使用します。
電源部は壁やポールに取り付け
設置工事の概要はいたって簡単です。
電源(ローボルト専用コントローラー)を壁や柱等に取り付け、100ボルト電源に差し込み、12ボルトの出力端子に各ライトのコネクタを差し込みます。
専用の延長ケーブルやジャンクションプラグ(テーブルタップのようなもの)を介してレイアウトを広げることが出来ます。
ただし屋外の適当な場所にコンセントが無い場合は、電気工事業者にコンセントの増設を依頼する必要が有ります。

専用電源(ローボルト用コントローラー)
専用電源(ローボルト用コントローラー)は、一般に外壁などにある屋外コンセントの近くに設置します。
ローボルト専用コントローラーは全天候型ですが、雨を避けるため「ウォルボックス」に収納してみました。
電源部の取付状況
装置の下部にAC100ボルト入力端子が1つと直流12ボルトの出力端子が2つ並んでいます。


タイマーで複数の点灯方法を設定できます
電源のLED窓に表示されるタイマー機能を切り替えることにより以下の動作を選択できます。
- 日没後点灯し、夜明けとともに消灯
- 暗くなると点灯し設定した時間経過後に消灯
- 常時消灯
- 常時点灯
4. 接続ケーブルとジャンクションプラグ
ライトと電源があればそれらを結線することで完了です。専用のコネクタが付いているので挿し込むだけです。なおライト本体にもともと付いている電源ケーブルは長さが3メートルです。
必要が有れば以下に示す延長ケーブルとジャンクションプラグ(テーブルタップのようなもの)も追加してレイアウトをしていきます。
これらを組み合わせれば専用コネクタをつないでいくだけで簡単にガーデンライトが設置できます。
電線そのものをカットしたり繋いだりという作業が無いので便利な製品です。ただし長さが決まっているのでレイアウトはどうしても制限されてしまいます。(これについては後述します)
5. LED球の取り付け方に注意!
タカショーの製品の場合、製品レビューには「LED球がなかなか本体ソケットに入らない」というのを多く見かけます。
これについては次の記事を参考になさってください。

もっと自由にレイアウトしたい
以上のように好みのライトとローボルト電源、延長ケーブル、そしてジャンクションプラグがあれば、そこそこのレイアウトはできると思います。
しかしここで使われているケーブルは長さが固定されているのが最大のネックなのです。
市販のケーブルを必要な長さにカットして使用することで自由なレイアウトが可能になります。
接続のための豊富なパーツが利用できます。はんだ付けなんかしませんよ。ローボルトなので電気工事士の資格も不要です。
後編では市販のケーブルを使って自由にレイアウトする方法をご紹介します。
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