探しものは何ですか~見つけやすいのに見つからないのです・・・忘れもの防止タグ

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最近歳のせいか、ついさっきまであったのにとか、いつもここに置いてるのに・・などといった探し物が多くなりました。

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備えあれば憂いなし

きつねにつままれたよう・・・ちょっと前まではあったのに

忽然と姿を消した鍵のセット、どこを探しても見つからない。家の中にあるのは間違いないのに見つからない・・・。

最近姿が見えなくなったのは「玄関のカギと車のスマートキー」。ちょっと前には「玄関のカギと自転車のカギ」。

失くし物が多すぎる
出かけようとしたら鍵がない。困るんですよね。玄関のカギを開けて家に入っているから家の中にあるはずなんだが…。

いずれも玄関ドアのカギを開けて家に入っているので家の中にあるはずなのですが、いくら探しても見当たらないのです。

特に車のスマートキーは残りが1本だけ。スペアを作るにも結構価格が高いんですね。

机の上からくず入れに落ち、気が付かずにごみとして出した・・・などということも考えられます。

手遅れではありますが、今後これ以上繰り返すことのないように紛失防止タグを使ってみました。

家の中でスマホが見つからないときに固定電話からスマホに架電し、着信音を鳴らせて探したことはありませんか。

これと全く同じ理屈で、送信機のボタンを押すと対象物に取り付けられた受信機が音を発して場所を知らせるものです。それ以外の機能はありません。

キーファインダーとしては最もシンプルなタイプのものです。

紛失防止タグと送信機
タグの色と送信機ボタンの色が対になっている。テプラで表示(車のカギ等々)すればさらに良し。

送信機からのBluetoothの電波は30~40メートルの見通し範囲内とされます。

範囲内であっても40メートル先のアラーム音はまず聞こえないでしょう。

外出時に送信機も一緒に持ち歩くというのは現実的ではありませんが、家の中を探し回るのには十分ですね。

この製品には4つの受信機がセットになっていて、それぞれに対応する送信機のボタンを押すことにより該当する受信機がビープ音とランプの点滅により場所を知らせてくれるものです。

実際に音を鳴らしてみましょう。

忘れ物探知機の鳴動音。最後にはこの音が頼り(48秒)

自宅内にあるはずだ・・など範囲がある程度限定されるような場合にはとても便利です。
特に朝の出がけにいつも慌てて探し物をするようなときは・・・。

ただ、鳴動している時間が短いので見つかるまで何度もボタンを押さないといけません。

音は比較的大きいが、スピーカーが塞がれやすい

ビープ音は85dBとかなり大きいのですが、本体背面にあるスピーカーがカバンの中で書類などに挟まれてスピーカーの穴が塞がれると音はかなり小さくなります。でも聞こえないほどではありません。

本体裏面のスピーカー
タグ本体の表と裏

便利だけど外出先では無理ね。送信機を持ち歩くなんてことはしないでしょうし

送信機から数十メートル内の範囲に限定されるけど、もっぱら室内用としては十分かな。

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この種の製品は種類が多いのでどれを選ぶべきか迷うことも多いと思います。

ここでご紹介するのはTileという製品で、Android、iOS用に対応しています。

同様の製品で有名なものにアップルのAirTag(iOS専用)がありますね。

近くでも遠くでも探すのに便利
ProもMateも2022と2024があります。2024は若干性能がアップ。

Tileは搭載されたBluetooth機能によりスマホと連携し動作する仕組みを持っています。

Tileを取り付けた貴重品を置き忘れてスマホとのBluetooth接続が切れるとスマホに通知が来るので、貴重品の置忘れに気づくことができます。

なおTileにはGPS機能はなく、あくまでスマホの位置情報を利用しています。

代表的な機能

音でさがす

前項(その1 送信機からの呼び出しに音を発して応える方式)のキーファインダーと同様の機能です。

スマホのアプリ画面に「近くにあります」などの表示がある場合はBluetoothの範囲内にあるので、「探す」ボタンを押すことでTileが発する音を頼りに探すことができます。

● 実際に音を出してみよう

TileのBluetooth接続範囲は約75mから約150mとされています(機種による)。

実際に自分がいた場所は限定されるから、探す場所もかなり絞られると思うよ

スマートアラート

Tileをどこかに置き忘れても、Bluetoothの接続が切れる直前の位置(つまり最後に検知した場所)がスマホに表示される機能です。

下図は届いたスマートアラート通知と、その通知をタップして表示されたタグの概ねの位置です。

タグから一定の距離離れるとスマホに通知が届く
地図を基に心当たりのあるところへ向かうと…

自宅に置いたまま車で出かけたら300mほど離れたところでチャイムとともに上のメッセージがスマホに届いたよ

300m? 家を出たとたんに知らせてくれるようじゃないと…

比較的短時間で通知が届くし、直前までいた場所のはずだから…。道の途中で落としたとなると話は違ってくるかもしれないけど。

忘れ物に気が付いて現場に戻り、TileのBluetoothエリアに入るとスマホには下図のように表示されます。

Bluetooth の範囲内に入るとこのように通知される
タグの信号を検知したようであればシグナル強度が大きくなるところまで検索する…

探し物を囲んでいる円が増えるほど電波が強い(近づきつつある)ことを示します。

円の直径(カラー部分)の大きさが信号の強度を示す
シグナル強度が大きくなったところで「完了ボタン」を押して音を鳴らす…

アップルのAirTagは忘れ物の位置を矢印で示してくれるようです。

このくらい近づいたら「完了」を押して音を発することにより、より探しやすくなるでしょう。

このスマートアラート機能はPremiumサービス(有料)で利用できます。Airtagでは同様のサービスが無料で利用できます。

Tileネットワーク

対象物から離れすぎてBluetooth接続範囲外となっても、ほかのTileユーザーがそのTileを検知した場合に、その時の位置情報をサーバーを経由して持ち主のスマホに位置情報を送ってくれるというものです。

仲介した第三者は検知したことに気が付かず、また匿名扱いなので、お互いの情報が洩れるということもありません。

ただし都市部ならまだしも、人口密度が低い地方ではこの機能はあまり期待できません。果たしてTileユーザーが付近にどのくらいいるものやら。

Tile MateとTile Proの2つのタイプ

Tile Mate 3年間電池交換不要(電池交換不可)

内蔵電池の寿命は約3年間で、電池の交換はできません。

Life360 Tile Pro(電池交換可)

ボタン電池(CR2032)の寿命は約1年間で交換可能です。

Androidユーザーに朗報です。モトローラから忘れ物タグの決定版が出たかも。
https://www.gizmodo.jp/2025/03/mwc-moto-tag.html

(おわり)

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