最近歳のせいか、ついさっきまであったのにとか、いつもここに置いてるのに・・などといった探し物が多くなりました。
備えあれば憂いなし
狐につままれたよう・・・ちょっと前まではあったのに
忽然と姿を消した鍵のセット、どこを探しても見つからない。家の中にあるのは間違いないのに見つからない・・・。
最近姿が見えなくなったのは「玄関のカギと車のスマートキー」。ちょっと前には「玄関のカギと自転車のカギ」。

いずれも玄関ドアのカギを開けて家に入っているので家の中にあるはずなのですが、いくら探しても見当たらないのです。
特に車のスマートキーは残りが1本だけ。スペアを作るにも結構価格が高いんですね。
机の上からくず入れに落ち、気が付かずにごみとして出した・・・などということも考えられます。
手遅れではありますが、今後これ以上繰り返すことのないように紛失防止タグを使ってみました。

①音だけで探すものと、②忘れ物から離れてもスマホの支援を得て探し当てるものの2つについてご紹介
① 送信機からの呼び出しに音を発して応える方式
~ 室内など狭い範囲ならこれで十分 ~
家の中でスマホが見つからないときに固定電話からスマホに架電し、着信音を鳴らせて探したことはありませんか。
これと全く同じ理屈で、送信機のボタンを押すと対象物に取り付けられた受信機が音を発して場所を知らせるものです。それ以外の機能はありません。ごく単純な機能です。
キーファインダーとしては最もシンプルなタイプのものですが、家の中といった限定された範囲では必要にして十分。


タグ(受信機)と送信機はBluetoothでつながっており、有効範囲は30~40メートルの見通し範囲内とされます。
送信機とセットなので外出時に持ち歩くというのは現実的ではありませんが、家の中を探し回るのには十分ですね。
この製品にはタグが4つ用意してあり、それぞれに対応する送信機のボタンを押すことにより該当する受信機がビープ音とランプの点滅により場所を知らせてくれるものです。
送信ボタンの横に物品の名前を書いたテプラでも貼っておけば使い勝手は良いと思います。
ただ、ビープ音の鳴動時間が短いので見つかるまで送信ボタンを何度も押す必要があります。
実際に音を鳴らしてみましょう。
自宅内にあるはずだ・・など範囲がある程度限定されるような場合にはとても便利です。
特に朝の出がけにいつも慌てて探し物をするようなときは・・・。
音は比較的大きいが、スピーカーが塞がれやすい
ビープ音は85dBとかなり大きいのですが、本体背面にあるスピーカーがカバンの中で書類などに挟まれてスピーカーの穴が塞がれると音はかなり小さくなります。でも聞こえないほどではありません。





便利だけど外出先では無理ね。送信機を持ち歩くなんてことはしないでしょうし



送信機から数十メートル内の範囲に限定されるけど、もっぱら自宅屋内用としては十分かな。
② スマホのGPS機能と他の仲間の支援でさがす方式
~スマホおよびネットワークが支援~
この種の製品は種類が多いのでどれを選ぶべきか迷うことも多いと思います。
よく知られている有名なものにアップルのAirTag(iOS専用)がありますね。
ここでご紹介するのはTileという製品で、Android、iOS用に対応しています。
電池交換の可否でProとMateがあり、それぞれ2022年版と2024年版があります。


Tileは搭載されたBluetooth機能によりスマホと連携し動作する仕組みを持っています。
Tileを取り付けた貴重品を置き忘れてスマホとのBluetooth接続が切れるとスマホに通知が来るので、貴重品の置忘れに気づくことができます。
なおTileにGPS機能があるわけではなく、スマホ内蔵のGPS位置情報を利用しています。
Tile を探す(スマートフォンも探せます)



スマホでTileから音を出すだけではなく、逆にTileのボタンを押してスマホから音を出すこともできるんだ



上の動画内容について若干補足しますね
音でTileをさがす
前項(その1 送信機からの呼び出しに音を発して応える方式)のキーファインダーと同様の機能です。
スマホのアプリ画面に「近くにあります」などの表示がある場合はBluetoothの範囲内にあるので、「探す」ボタンを押すことでTileが発する音を頼りに探すことができます。
TileのBluetooth接続範囲は約75mから約150mとされています(機種による)。



実際に自分がいた場所は概ね覚えているだろうから、探す場所もかなり絞られると思うよ
音でスマートフォンを探す
スマートアラート
Tileをどこかに置き忘れても、Bluetoothの接続が切れる直前の位置(つまり最後に検知した場所)がスマホに表示される機能です。
下図は届いたスマートアラート通知と、その通知をタップして表示されたタグの概ねの位置です。





比較的短時間で通知が届くし、直前までいた場所のはずだから…。道の途中で落としたとなると話は違ってくるかもしれないけど。
Bluetoothに検知されるとスマホには次のように表示されます。


さらに接近すると丸の数が増え、電波が強い(近づきつつある)ことを示します。


アップルのAirTagは忘れ物の位置を矢印で示してくれるようです。
このくらい近づいたら「完了」を押します。Tileが音を発するのでより探しやすくなるでしょう。
このスマートアラート機能はPremiumサービス(有料)で利用できます。Airtagでは同様のサービスが無料で利用できます。
Tileネットワーク
探しているTileを他のTileユーザーがスマホで検知した場合に、その時の位置情報をサーバーを経由して持ち主のスマホに自動的に送ってくれるというものです。
仲介した第三者は検知したことに気が付かず、また匿名扱いなので、お互いの情報が洩れるということもありません。
ただし都市部ならまだしも、人口密度が低い地方ではこの機能はあまり期待できないでしょう。
我が国のスマホユーザーの半数はiPhoneを使用しているとのことですし、果たしてTileユーザーが付近にどのくらいいるものやら。
Tile MateとTile Proの2つのタイプ
Tile Mate 3年間電池交換不要(電池交換不可)
内蔵電池の寿命は約3年間で、電池の交換はできません。
Life360 Tile Pro(電池交換可)
ボタン電池(CR2032)の寿命は約1年間で交換可能です。
(おわり)
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