ウォーキングから自転車へ
健康のため、車の使用はできるだけ控えて歩くように努めていたのですが、もう少し遠出をしたくなったのと、日常の買い物等での時間短縮を考えて自転車を買いました。
購入したのは、年齢を考えてブリヂストンの電動アシスト自転車 TB1e です。
電動ではなくあくまで電動アシスト
しばしば「電動自転車」という表記を見かけますが、やはり正確に言うと「電動アシスト自転車」でしょう。
なぜなら下り坂を除きペダルを漕がないと動きませんから。時速24キロを超えると電動によるアシストはなくなります。
モーターだけで動くものは別の区分になりますね。
乗り回す前に留意しておくべきこと
自転車が届いてから慣れるために時々街中を走ってみたのですが、車と一緒に道路を走るのには少々恐怖を感じることがありました。
「電動アシスト自転車」に限ったことではありませんが、最初に感じたのは、
- 走行中に後方の確認をするのが大変
- ヘッドライトが暗い
ということです。これらは交通の安全に直結することです。
1 後方確認のためのミラー
走行しながら後方を確認するときは、体を大きくひねって後ろを見る必要があります。
これが歳をとると難しいんですね。結構ふらついてしまいます。
しかも眼鏡をかけているとフレームが邪魔となり、真後ろを見るのは更に困難。なのでミラーを購入しました。
アームミラー
ハンドルバーにミラーを取り付けるのはちょっとカッコ悪いかなという感じがしたので、最初は腕時計のように手首に装着するタイプを買いました。

アームミラーを見つけたときは面白いものがあるなと思いました。
しかし実際に使ってみた感想は次のようなものでした。
- 凸面鏡なので広い範囲が見えるが、そもそも鏡面が小さいので良く見えない
- 体に密着しているので、体が邪魔をしやすい
身体が邪魔をしてしまうことについては、腕の下から後方が見えるようにミラーの角度を変えれば、視野が確保できるようになりました。

でもミラーが小さいというのはどうしようもなく、ハンドルバーに取り付ける平面鏡のミラーも購入しました。
ハンドルバー取り付けタイプのミラー

できるだけミラーが外側になるよう設置したかったのですが、ギヤチェンジャーのレバーが干渉するので、別途購入したエクステンションバーに取り付けました。
アームミラーに比較して鏡面がずっと大きく、また取り付け高さも目の位置に近くなったので見やすくなりました。
見やすくなりましたが、やはりどうしても右肘の部分が後方の視界を妨げる傾向にあります。


結局両方を併用することに
併用することにより視野の広いアームミラーで後方から接近する車両を監視し、その後は平面鏡のハンドルミラーで確認する方法をとることにしました。

2 ライトの照度は十分か
オリジナルのものは照度が足りず照射範囲も狭いので、街灯がない田舎ではスビードを駆け足程度以下に抑えないと危険です。
徒歩の場合はライトを左右に振って照らし、前方をまんべんなく確認することが出来ますが、自転車の場合はそれが出来ないので、照射範囲を確保することも大事です。
月明かりの無い夜間、田舎の国道沿いにある「自転車通行可」表示の歩道なんか危険極まりありません。
文字通り突然「電柱」が現れたり道幅が急に狭くなったりします。

【オリジナルのライト】
照射面の中心部を除き、その左右の暗闇はよく見えない。

【ショップ購入のライト】
必要とする横幅いっぱいに光が当たり良く見える。
◆ オリジナルの自転車ライトは電動アシスト用のバッテリーを電源としており、暗くなると自動点灯するのでそのまま使用しています。
夜間走行するときだけ別途購入したライトを設置しています。結構重いです。
容量が大きいので重量もありますが背面のUSB端子から他の機器にも充電できます。
その他の自転車用グッズ
エクステンションバーについて
エクステンションバーにも多くの製品があります。私は通販で購入したのですが、思ったよりもずいぶん軽いので驚きました。
ハンドルバーに固定する部分は付属のゴムを挟み込んで締め付けます。私の場合はそれでも緩かったので細く切ったゴムの板を間に入れてから締め付けてOKとなりました。
走行中はかなりの振動がハンドルに伝わるので、エクステンションバーにいろいろとぶら下がっている場合は特に注意が必要ですね。重さでバーが少しずつ回転してしまうのです。
そしていつの間にかミラーには空だけが映り、ヘッドライトは真下を照らすことになってしまいます。
後部荷台はあったほうがいい


スポーツタイプなので荷台は似合わないかなと思い敢えて付けなかったのですが、やはり不便なので近所の自転車屋で取り寄せたうえで付けてもらいました。
荷台そのものは通販で購入できます。
ただし広告の画像ではステーの取り付け部分が見えず、もし車軸周りを触るのであれば安全上自分は避けたいという思いがあったので、購入の段階からすべて自転車屋さんにお任せしました。
その辺の画像を次に掲載します。参考にしてください。
車軸に取り付けているわけではありませんでした。


ブリヂストン電動アシスト自転車 TB1eについて
TB1eの回復充電機能とは
回復充電機能
前進しているエネルギーでモーターを発電機として回転させバッテリーを充電するもので、ペダルを漕ぐのを止めたり左ブレーキ(後ろ車輪)を掛けたときに働きます。
エンジンブレーキのような反作用がありますが、下り坂などではもっと強く効いてもいいのにと思います。
この機能は市街地や坂道が多いなどの使用環境に応じて設定を変えることができます。
人力・電動力別車輪発生型駆動補助装置
これはあえて知る必要もないと思いますが、製品仕様の「駆動補助装置の種類及び型式」に表示されています。
ペダルを漕いだ力は後輪に、そしてアシストの駆動力は前輪にそれぞれ別々に働く方式という意味です。
一般的な電動アシスト自転車は、ペダルもアシストもチェーンを介して後輪だけに伝わるものです。
従来の電動アシスト自転車で回復充電させようとすると、ペダルは常に(下り坂でも)強制的に回ることになるからでしょう
「バッテリー充電器」はこんな感じ

広告では専用充電器の画像ってあまり見かけませんね。
泊りがけで出かけるときに携行できるものなのかどうか気になりますが、これではちょっと止めた方がいいかな。
サイズは 18cm x 22cm x 6cm です。携行できなくはないですが。
電動アシスト自転車乗車時の注意事項
停車中はブレーキをしっかり握って、片足をペダルに乗せるようなことはNGです。
うっかりペダルを踏み込んでしまうと大きなアシスト駆動力が働いて自転車が跳びだし転倒や衝突するおそれがあります。
取扱説明書にあるように
止まっているときは前と後ろの両方のブレーキをかけ、ペダルに足を乗せない
ことが大事です。
歩道における「自転車通行可」
自転車は道路交通法の規定では軽車両に該当しますので、歩道と車道の区別のあるところでは原則として車道の左側に寄って通行する義務があります。
しかし道路の左端には釘などの金属片やがらくたが掃き寄せられていて二輪車にとってはこの上なく危険なところなのです。
「自転車通行可」の標識がある歩道はもちろん走行可能です。
それ以外にも条件によっては自転車による歩道の走行が認められる場合もあります。
この「自転車走行可」ですが、自転車は邪魔だから歩道を走れ、と言われている感じもしないでもありません。
下の写真をご覧ください。

このくらい広々としていれば自転車も歩行者も安心だけど…(神戸市東灘区)

歩道幅が狭すぎ!
かえって危ないのでは ?
一本橋走行の訓練が必要かも

田舎では都市部を除いて歩道は狭く、有るだけましといった感じです。
デコボコなうえに電柱や交通標識のポールが邪魔。車道側に転倒しそうになったこともあります。
車道も狭いので危険ですが、安易に「歩道通行可」とされてもねえ。
自転車の取り締まり強化
警視庁は10月下旬から、自転車の悪質な違反にいわゆる赤切符を交付するなど、取り締まり強化の方針を打ち出しています。
原付バイク区分の「モペッド」
モペッド(商品名:モペット)というものがあります。
これはペダル付きのオートバイで、エンジンや電気モーターなどの原動機だけで走行することもペダルを漕いで人力だけで走行することも可能な車両のことです(ウィキペディアより)。
これは法律上は「原付バイク」にあたり、運転免許やナンバープレート、方向指示器の取り付けやヘルメットの着用が必要となります。(ヘルメットは普通の自転車でも着用したほうがいいですが)
最近でも無免許疑いで書類送検される例がありました。
取り締まる側でも電動アシスト自転車との区別がつきにくいということなので、この違いは覚えておきましょう。
(おわり)
◆ こんな記事もあります ◆