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洗面・脱衣所に適した暖房機の選び方

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また寒い冬がやって来ました。まあ冬が寒いのは仕方がないのですが、問題はトイレや洗面脱衣所、浴室の寒さです。

目次

テレビやネットだけではなく家電量販店などでも、スイッチ一つですぐにポカポカとか、1秒で暖かくなる速暖暖房機などといった宣伝をよく見聞きします。

トイレや洗面脱衣所、浴室というのは長居するところではないので、一般家庭では通常暖房はしていないのが普通だろうと思います。

そのかわり必要な時にはできるだけ早く暖まるものが望まれるのですが、宣伝文句のようにすぐにポカポカ暖まるものなのでしょうか。

ここではまず「暖かさ」の感じ方について考えてみます。

暖かさの感じ方には大きく二つのタイプがあり、それらは暖房機器にも反映されています。

その「二つのタイプ」とは・・・

  • 周囲の空気の暖かさを感じるもの
  • 熱線を受けた皮膚が感じる暖かさ

といったものが挙げられると思います。

その1 周囲の空気の暖かさを感じるもの-エアコン、石油ファンヒーター-

これはエアコンとか灯油ストーブなどにより空気(やがては壁や床も)が暖められ室内ほぼ全域が暖かい、或いは少なくとも寒くはないと感じられるものです。

室内全体が暖かい居間
周囲の空気、壁、床などがくまなく温まっている

立ち上がりに時間がかかるけど快適な室温。

健康のためには居間だけではなく廊下やトイレもまとめて暖房したいけど、コストがなあ。

あまり使わないところも暖房するっていうのは無駄な気がするけど…

場所による温度差は少ないほうがいいんでしょうけど。

その2 熱線を受けた皮膚が感じる暖かさ-セラミックファンヒーター、グラファイトヒーターなど-

冬の戸外ではしっかり着込んでいても顔や首筋、手足はやはり寒いものです。

そんな中で松飾やしめ縄などを燃やすどんど焼の火や木枯らしの吹く中で取り囲むたき火の火。これらの火にかざした手や顔がすぐに感じる暖かさは忘れられません。

太陽の日差しも同様ですね。一時雲に隠れていた太陽が再度姿を見せたときに感じる顔や手に感じる暖かさはほっとします。

しかし周囲の空気が暖まったわけではありません。相変わらず冷たいままです。

でも顔や手は暖かさを感じます。太陽からの遠赤外線を受けた皮膚が直接暖かさを感じるのです。

たき火と陽だまり
熱線(遠赤外線)が直接肌に作用して暖かく感じる

寒い脱衣所は風こそ吹かないものの冬の戸外のようなもの。
長く滞在するのであれば居間のようにエアコンやファンヒーターなどで暖房したほうが経済的で快適。

速暖性と暖房範囲

別の視点からは「速暖性」と「暖房範囲」を挙げることができると思います。

「速暖性」とは、電源を入れてから熱線を感じるまで、あるいは温風が出るまでの速さのことを指します。

速暖性が高いグラファイトヒーターやセラミックファンヒーターは非常に早く熱を放ち、寒い部屋に入った際にすぐに暖かさを感じることができるため、短時間で暖めたい場所に最適です。

●「暖房範囲」はヒーターがどれほどの範囲を暖めることができるかのことです。

セラミックファンヒーターやグラファイトヒーターは立ち上がりは非常に早いものの、熱線や温風の放射はごく限られた狭い範囲のものです。

もちろん時間をかければ部屋全体がそれなりに暖かくなるでしょう。でも洗面脱衣所やトイレの暖房は速暖性がより重要であることを考慮する必要があります。

脱衣所は裸でいるところだから、必要な時にすぐに暖めてくれるのは大事だよ

安定した暖かさのあるリビングに対し、裸でいる脱衣所だからこそ要求される速暖性。

実際に取り付けた立場からはっきり言いますと…

すぐに暖かくなります

というか、暖かく感じます。

ただし…暖房機に向けた手のひら後ろを向いた時の首すじ背中など遠赤外線が直接当たる個所に限ります。

それ以外はやはり寒い脱衣所の空間そのものです。空気が暖まっているわけではないからです。

まさに寒空の中、焚火にあたっている感覚です。

洗面脱衣所が家の中で一番寒いところなら、上で述べたように必要な時(入浴の前後)にできるだけ早く暖まることが最重要であり、遠赤外線方式の速暖暖房機がもっとも相応しいでしょう。ただし…

「速暖」といっても部屋がたちまちポカポカになるわけじゃないんだ。遠赤外線が当たる皮膚がすぐに暖かさを感じるということ

それでたき火にあたっている感じといわれるのね

入浴の前後を極短時間でサポートしてくれる感じかな。
脱衣所全体を暖めるのならエアコンの方が勝っている。

我が家はオール電化ということもありガスや灯油の利用は除外しています。

電気を利用したヒーターには発熱体によりいくつかの種類があるのですが、速暖であることを考慮するとグラファイトヒーターとセラミックヒーターの二つが挙げられます。

壁上部に設置された暖房機

写真は壁掛けタイプのグラファイトヒーターです。セラミックファンヒーターは比較的小型でトイレの床などに置くタイプが多いです。

【特徴】

  • カーボンヒーターより赤外線の照射量が多い
  • 熱の伝導率が高いので立ち上がりが1秒以内と断トツ早く暖まりやすい
  • 放射範囲が狭いので部屋全体を暖めるのには向かない。
  • グラファイトはヒーターが赤く輝いて眩しい(ときどき怖いくらい)

脱衣所は床にいろいろ物を置いていることが多く、壁取り付けタイプなら暖房を使わない(涼風運転はありますが)夏季期間でも邪魔にならないのでお勧めです。

「相当の熱量を持ちごく短時間で作動する」ことが脱衣所においては一番の条件となりますので、このグラファイトヒーターが最も適しているのではないかと思います。

遠赤外線とは・・・
地球上の物質は全て遠赤外線を発しています。その中でもカーボンやセラミックというものは遠赤外線の量も多く、加熱することにより強烈に発します。
発熱体の種類によってそれぞれ速暖性などに違いがあります。
遠赤外線が当たっている物体、例えば皮膚や壁、床などが暖まり、やがては周囲の空気が暖まるのですが、は暖房の範囲は比較的狭いです。

この製品についてもう少し詳しく

購入設置した製品は下図のものですが、確かに速暖であり瞬時に体に暖かさを感じます。
ただし記事中にも書いたように部屋全体が瞬時に暖かくなるという意味ではありません。

【広告】高須産業(TSK) 涼風暖房機 脱衣所・トイレ・小部屋用 非防水仕様 ホワイト SDG-1200GSM

暖房中は同時に送風もするのですが、ふろ上がりの裸には寒くなるだけなので、送風は「弱」にしています。

なおこの製品のリモコンボタンは全く押した感がなく、かつ赤外線の検知角が狭いため、かなり正確に本体の受光部に向けないと反応しません。

なのでリモコンは製品の真下に設置するか、ホルダからリモコンを取り出して製品に向けることになりそうです。使い勝手は良いとは言えません。

この種の暖房機はいくつかのメーカーが出しており、ヒーターのタイプが同じであれば性能はあまり変わらないでしょう。大型の家電販売店で現物を比較されるのがよろしいと思います。

浴室用として、見た目にほとんど同じですが防水機能が付いた製品(SDG-1200GBM)があります。また感電防止用アース線も取り付けることになります。詳細は記事末のQ&Aをご覧ください

気になる電気代は?

 製品の仕様から抜粋すると単位時間ごとの電気代は下表のとおりです。(27円/kWh で計算)

600W(弱)約16.6円/時間
600W(強)約16.7円/時間
1200W(弱)約32.8円/時間
1200W(強)約32.9円/時間 (速暖効果を感じるにはこのくらいが必要)
涼風(強)約0.54円/時間
【参考】消費電力700Wのエアコンは約18.9円/時間

金額は各電力会社及び料金プランによって若干異なります。

1時間あたり30円超はずいぶん高いような気がしますが、長時間使用することは少ないので結果として電気代は抑えることが出来ます。

自分でできる本体の取り付け

私は通販で購入したので設置は自分で行いました。店頭での購入ならエアコンのように店側が工事をしてくれるかもしれません(取付自体は簡単です)。

【本体取り付けのポイント】
本体の裏側に付いている金属プレートを受け止めるためのもう一つの金具1枚を4本の木ネジで壁に取り付けるだけです。
ただし下地が無いとか石膏ボードなどの場合(木ねじが効かない)は土台としてボードアンカーを埋める必要があること、近くにコンセントがあることが条件です。

本体背面取り付け金具
本体裏の取り付け金具
壁側取付金具
壁側の取り付け金具
壁に取り付けた金具に本体を取り付ける
本体裏の金具を壁側の金具に引っ掛けて設置する
石膏ボードにアンカーをねじ込む
壁に下地が無い場合はボードアンカーを埋め込んで土台とする
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本体を壁に取り付けた状況

暖房機本体は意外に軽く(3.7kg)、取付工事は一人で十分可能です。

本体付属の電源コード長は2.5メートルです。この範囲内に壁コンセントが必要です。テーブルタップで延長するのは止めましょう。

実際に使ってみた感想

寒いけれど暖かい

寒いけれど暖かい? どういうこと?

浴室から出たばかりは体が濡れているのでかなり寒く感じます。

この時に頭上から照射してくる熱線は本当に暖を感じさせてくれます。

まさに雲の隙間から姿を現したお日様の陽射しのようにです。

ただその範囲はごく狭くせいぜい肩から背中の上部のあたりまでです。部屋が暖まるという感じはありません。

この時の感想はいわば「寒いけれど暖かい」といった感じなのです。そう、寒い戸外で寒い寒いと言いながらたき火の前で「あったかいねー」という感じです。さっさとバスタオルで身体を拭き服を着ます。

運転時間そのものは短くてもいいのですが、とにかくすぐに温めてくれる機能が大切です。

遠赤外暖房機はこの服を着るまでの短い時間をサポートしてくれるものです。

暖房機を含めた総合的な対策が必要

しかし室内の冷え込みが特にひどいと、その大きな冷気の塊の中では遠赤外暖房機でも歯が立たないものです。

ですから暖房機だけに頼るのではなく、その前に室温の低下をできるだけ防ぐ対策も必要でしょう。

それを言ったら結局家全体のリフォームをしようということに話が戻ってしまいますね。

でも壁内の断熱対策のような大掛かりなものは無理としても、DIYで少しずつ行える対策もあります。

  • 内窓を付ける
  • 窓ガラスに断熱シートを貼る
  • 床断熱をする

もちろん断熱材等が発熱するわけではないので上記の施工をしても暖まることはありませんが、屋外からの冷気を遮断して室温を維持する助けにはなるでしょう。

DIYで少しずつ対策を取っているので、姉妹ブログから次のものをご紹介します。

● ヒートショックとは

浴室やトイレは家の北側にあることが多く寒いと感じる場所の上位に上がりますが、脱衣所は裸になるところでその直後に熱い風呂に入るのはとても危険と言えるでしょう。これをヒートショックといいます。

2018年のデータですが、交通事故による高齢者(65歳以上)の死亡者数が1,966人であったのに対し高齢者(同)の入浴中の死亡者数が4,900人だそうです(警察庁・消費者庁)。

ただ入浴中の事故には転倒なども含まれるため必ずしもヒートショックによるものではないのですが、交通事故の死者数が減少しつつあるのに対して入浴中の事故が年々増加傾向にあることには注目しなければなりません。

● ヒートショックを防ぐためにはその他の工夫も

脱衣所、洗い場、浴槽間の急激な温度変化を小さくすることが大事です。

シャワーだけだと厳しいのですが、浴槽にお湯があるだけでも気温は上がります。

ふたを外しておくとか入浴前にお湯を洗い場に撒くのも効果的です。

また家族ができるだけ間隔を空けないで入浴することも浴室内の温度を維持するとともにエネルギーの無駄を省くことにもつながります。

遠赤外暖房機 Q&A

自宅で使っているグラファイト遠赤外暖房機について、いくつか Q&Aにまとめてみました。

ONにしてから作動するまでの時間は

1秒もかかりません。むしろ風呂からあがる際にリモコン操作の方に時間がかかるかもしれませんね。人感センサー機能を使えば浴室から手や足を出すだけで作動します。

脱衣所全体が暖まるのですか

温風を吹きだす方式ではなく遠赤外線が照射された身体や壁、床などの物体が熱を持つもので、その放射範囲も比較的狭いです。

時間を掛ければ壁や床が暖まりいずれ部屋全体も暖まりますが、電気代がかかりすぎます。長時間運転ならエアコンやファンヒーターの方がはるかに経済的です。

「速暖」っていうけど実際はどうなの

「速暖」とはいえ部屋全体があっという間にポカポカになるはずはありません。それを望むならば火災を起こしてしまうほどの熱を短時間で加える必要があるでしょう。

本文中にも記載したように時間をかけて空気を暖めるのではなく、遠赤外線が直接身体に作用して非常に短時間で暖かさを感じさせる方法なのです。まさに焚火や日差しの暖かさを感じるように。

脱衣所の室温が10℃程度の時はどんな感じ?

室温10℃というのはかなり寒いです。それでも体が濡れていない入浴前なら寒い寒いと言いながらも浴室に入れば済むのですが、問題は浴室から出るときです。

暖房機がフルに稼働していても、10℃という空気そのものの冷たさは直接感じます。決して快適ではありません。

でもいつまでも裸でいるわけではありませんし、湯船でしっかり暖まっていれば服を着ると暖かさが戻ってきます。シャワーだけだと・・・寒いですね。

ただ暖房機により体の一部だけでも暖を感じられると安心感がありますので、とにかく早く服を着ることです。

また対策としては、ここまで室温が低下しないような工夫も検討したほうがいいです。

浴室から出るときの一工夫があれば…

遠赤外暖房機は実に暖かいのですが、脱衣所(の空気)はなかなか暖かくなるものではありません。そのため浴室の戸を開けると、冷たい空気は重いのでまさに「北風」が脱衣所から浴室に吹き込んできます。このとき戸の前にいるとこの北風をもろに受けてしまい、「ううっ、さむ!」という結果になるのです。

これを避けるには戸の陰にいったん隠れてからそっと戸を開けます。「北風」が浴室に吹き込みますが、10秒もたたないうちに両方の室温がほぼ同じ(感覚的に)になり、風の流れも止まります。

ここでおもむろに浴室から出ます。このようにしてから経験上「ううっ、さむ!」ということはほぼありません。

脱衣所と同様浴室内にも似たような暖房機があるといいんだけど…

防水タイプになります。メーカーはいくつかありますが、壁掛けタイプで同じメーカーの製品のリンクを次に記します(画像をクリック)。
ただしコンセントに差し込むタイプではないので電気工事が必要となります(浴室内に壁コンセントはないので)。

(おわり)

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