切り株を捨てる毎にまた芽が出て三代続きの同日開花・・皇帝ひまわり

ひまわりという名前が付いていますが、花がひまわりに似ているということで、種類としてはヒマワリの仲間ではないようで。

九州南部では10月の半ばころから咲き出します。小ぶりの花が数多く見事な咲きぶりです。

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捨てた切り株から芽が出て育った皇帝ひまわりの生命力

しかしこの皇帝ひまわり、何しろ背が高い上にこの辺りは台風の通り道。面倒を見るのが大変なので新たに植えるのを止めたのですが、翌年になって捨てた切り株から芽が出て花が咲き、また次の年も同様に繰り返しました。なんと強い生命力。

毎年同じ日に咲く皇帝ひまわりの花
裏山に捨てた皇帝ひまわりの切り株から芽が出て成長し、ついに花が咲きました。開花は毎年ほぼ同日。

以下は過去(2020年)の記事です

(記事内容は若干手直しをしています。)

 冬に入る前に花は終わり、畑に残った皇帝ひまわりの朽ち果てたその姿だけが哀れ。翌春に備えて畑の整理をし、その時に茎とその上の部分は細かくカットして土に埋めました。しかし根の部分だけは大きすぎて掘り起こせず、しばらくそのままに。

 年が明けてポカポカ陽気になったある日、畑を歩いていたら去年片付け切れなかった皇帝ひまわりの切り株から芽が出ているのを発見。一年ぽっきりじゃないんですね。せっかくだからこのまま観察することにしました。

2020年4月3日

 調べてみたら一年草なんだけど場所によっては多年草とあります。ここ九州南部は比較的温暖なのでまた芽が出たのでしょうか。本来は多年草なんだけど寒冷地では一年で終わるというのが正解じゃないのかな。

 上の写真は、放っておいた切り株から翌春青々とした芽が出た皇帝ひまわり。このまま育ってまた花が咲くのだろうと思い放っておきました。(4月3日)

2020年5月30日

 特に何も手入れ等をしないまま写真のように大きく成長しました。まだまだ伸びるはずです。風対策をしないといけません。写真のほかにもあと3株あります。(5月30日)

2020年8月15日

 昨年は台風で文字通り根こそぎ倒れてしまいました。背が高いだけに被害状況が悲惨なので、まずは支柱を立てひまわりの周りを紐で軽く支えるように対策を施しました。

 この時細いひもを使うとひまわりの茎が風の揺れにより擦り切れてしまう恐れがありますので、20センチ幅の(紐と言っていいかどうか)もので包むように支えることにしました。

 支柱は3本の山形にするのがいいのですが、とても上まで届かないので、杭を地中に打ち込んでそれに支柱を括り付けました。

2020年9月7日 台風10号が通過

 2020年9月7日、過去最強と言われた台風10号が通過しました。実際には勢力はかなり落ちてはいたのですが、強風に変わりはありませんでした。

 支柱を入れていたので昨年のように根こそぎ倒れることはなかったのですが、それで大きな影響を被りました。葉っぱの多くがちぎれてなくなっていましたが、この皇帝ひまわりはとても強く、1週間もしたら若い葉っぱがたくさん出てきました。

背丈は4メートル近くまで成長

皇帝ひまわりの背丈を測ったら3メートル80センチありました
皇帝ひまわりの背丈を測ったら3メートル80センチ

 昨年の皇帝ひまわりの開花は10月24日頃でした。もうそろそろですね。
九州といえども朝晩は結構冷え込むこの頃ですが、皇帝ひまわりはすくすくと成長しています。

 その成長ぶりを確認するため背丈を測ってみたらなんと3メートル80センチもありました。
届かないので竹竿の先端に巻き尺の端を括り付けて計測。(2020.10.12)

2020年10月24日 やっと開花しました

皇帝ひまわりの開花
皇帝ひまわりがやっと開花した。
皇帝ひまわりの開花
背が高いので二階からでないと良く見えない

 2020年10月24日 皇帝ひまわりの花が咲きました。昨年は同25日に咲いているのを確認しましたが、おそらくその前日に咲いていたのではないかと思うと、同じ日に咲いた可能性が高いです。

 昨年(2019年)は台風の被害が大きく、すべての株が倒れました。それでも無事に咲いたのです。この春、花が終わった後残っていた切り株から芽が出ているのに気が付き様子を見ていたら、きちんと見事に咲きました。台風の被害もあまりなかったことも幸運でした。

2020年11月下旬、満開までもう少し。

皇帝ひまわりは背が高いので上から観ないと面白くない
背が高いので2階から見下ろしています
マリーゴールドと皇帝ひまわり
マリーゴールドを見下ろすように咲く皇帝ひまわり

 11月下旬になりました。花数はかなり増えました。満開までもう少し。台風で倒壊こそしなかったものの葉っぱの大部分が取れてしまうというダメージのせいでしょうか、開花後の花数の増え方が緩やかです。

今年は下の方にまで花がついている

今年の皇帝ひまわりは下の方にまで花が付いている
いつもならひたすら上を見上げないといけないのに、今年は目の高さより低いところにも。

 我が家の皇帝ひまわりは4メートル近い背丈の上の方に花が集中して咲いていたのですが、上の写真では地上50センチメートルくらいの高さのところにも咲いています。

 今年は上陸こそしなかったものの九州南部に接近した台風は2つ。対策をとったので倒れたのは5本のうち1本だけ。

 しかし無事だった残りの4本も大方葉っぱが無くなっていましたが、やがて新しい葉っぱが生えてきました。すごい生命力ですね。

そのせいでしょうか、今年は地上数十センチの高さのところにも花があるのです。
(台風の被害で出遅れたのでしょうか)

12月上旬 台風で葉が落ちたところは寒さの到来に間に合わなかった

台風で大部分の葉が落ちた個所は再生しても間に合わなかった

 上の写真のように花が全く咲いていない範囲があります。ここは台風でほとんどの葉が落ちたところで、その後しっかり復活したように見えましたが、出遅れた分だけ開花が冬の到来に間に合わなかったものと思われます。(2020.12.10)

12月になってもまだつぼみが無い。台風の被害で間に合わなかった。

 出遅れたところはつぼみさえも見えない

来年植えるのはちょっと無理かな

 一昨年放っておいた株から出た芽がこのように成長したのですが、皇帝ひまわりは背が高いだけに1株当たり畑1坪は占有してしまいます。

 多くの花類が店じまいをしようとする12月でも勢いのある姿を見せてくれる皇帝ひまわりですが、九州南部では台風対策で気が休まらないこともあります。条件の良い方、ぜひ皇帝ひまわりを植えてみませんか。

【参考】皇帝ひまわりに挑戦してみようと思う方

 参考までにメモ書きしておきます。

  • 本文中にあるようにかなり丈夫な植物
  • 背丈は4メートルくらいに達し、倒れやすいのでしっかり支柱が必要
  • または摘心をして背丈を低めにすることも大事(私は何もせず)
  • 短日植物なので9月頃花芽を付ける
  • 近くに街灯があると咲かないかも
  • 霜が降りると地上部はほぼ枯死する(当方は九州南部で問題なし)

【参考】過去(2019年)の皇帝ひまわり台風被害状況

台風下暴風が連吹したため遂に耐え切れずそっくり倒れました。まさに根こそぎです。

葉も相当数ちぎれていたのですが、茎が折れていたわけではないのでロープをかけて引き起こし、その後はしっかりと花が咲きました。

開花するまでに相当数の台風に耐えないといけないというのが心苦しく、苗を購入するのは止めたのですが、捨てた切り株からまた芽が出て成長し花を咲かせる状協が続いており、今はそのままにしています。(おわり)

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