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彼岸花を植えてみた。素人の栽培日記

9月23日は秋のお彼岸の中日。自転車を走らせていたらあちこちで彼岸花を見かけました。

2023.9.22撮影


花壇より田畑の畔がよく似あう花です。

以下、過去に投稿した記事です。

目次

受け売りですが、彼岸花に関する豆知識を

球根は通販で入手できます

通販で彼岸花の球根を購入したので、さっそく畑に植えてみました。(2020.6.19)

 秋の彼岸の頃(9月中旬)、枝も葉もない花茎が地上に突然顔を出し、1週間もすると独特の形をした鮮やかな紅色の花が咲きます。

 この花は中国原産で、日本では北海道から南西諸島まで見られます。根っこ-正確には鱗茎(りんけい)-に毒があり、モグラが近づかないように田んぼの畔などに植えられたと聞いています。

モグラは畔に穴をあけてしまい水が抜けるので、それを防ぐためとのことです。

 日本で繁殖している彼岸花は、染色体が基本数の3倍ある「三倍体」で、一般に種で増えることができない「種なし」の種類だとか。

つまり種が風で飛ばされ、あるいは鳥が食べて遠くに運ばれるということがないんです。

 それで自ら生息地を広げることができないため、人の手が入らないところには存在しないということです。

逆に言うと山の中で彼岸花が生存している場合は、その地域がかつて人里であった可能性を示しているようです。

そうなんだ。

 末尾に、彼岸花に似た種類の他の草花について掲載しました。参考まで。

葉っぱもないところに花はいきなり咲く

突然に花茎をのばして登場

彼岸花というのは花が咲くまではそこにそんな植物が花があったということさえ分かりにくいのです。

というのも葉っぱもないところにある日突然、ほぼ秋の彼岸の中日に茎が伸びて花が咲くのです。(写真右側の細長い葉は雑草です)

草刈りをした翌日か翌々日ににそこで花が咲いているのを見たときは驚きました。

でもその時はまだ伸びていなかったんですね。土を掘り返さなければ大丈夫。

 花が咲くころはまだ葉はなく、葉が出てくる頃にはすでに花はないんです。

花が終わると葉が出てきます

花が終わって葉が出てきました

 しっかりとした濃い緑の葉が出てきました。この葉は翌年の春ころに姿を消します。それまで光合成でしっかり養分を蓄えるのでしょうか。


葉には毒があり、うっかりするとニラなどと見間違えることがあるので、これらはお互い近くに植えないよう注意を要します。

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ヒガンバナ科の仲間たち

彼岸花はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草です。別名は曼殊沙華(マンジュシャゲ)、中国原産です。

庭が仏壇みたいになるのが嫌だという方には、同じヒガンバナ科でも次のような種類のものがあります。

サフランモドキ

ヒガンバナ科タマスダレ属サフランモドキ種。地下に球根を持つ多年草で、鱗茎は地下。

乾燥した日が続いた後雨が降ると一斉に花が咲くそうです。

きれいに草刈りをした直後に雨が降り、その翌日に花が咲いて驚いたことがあります。

花が咲いた後に始めて葉っぱが出てくるので、草刈りの時には全く気が付きませんでした。

よくまあご無事で…

下の画像は山から採ってきたサフランモドキが庭で咲いたものです。株数が増えています。

移植後咲いたサフランモドキ
移植したサフランモドキが咲きだした(2022.5.19)

タマスダレ

ヒガンバナ科タマスダレ属の球根草。ペルー原産であるが明治時代の初期に渡来。
民家の庭先でよく見かけますね。
葉や鱗茎に毒があり、誤食すると嘔吐、痙攣の症状を起こします。

球根の入手法と植え付け

彼岸花の球根は夏に販売されます。近くの園芸店に無ければ通販が手軽で便利です。

植え付けは休眠期の6月から8月のうちに済ませると、大きめの球根ならその年の開花時期には咲くようです。小さめの球根の場合は翌年まで待つことになるかもしれません。

頻繁に植え替えするのは好まないので、一度植え付けたら数年はそのままにしておけるような場所を選びましょう。

(おわり)

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