
また指定したエリアの出入り状況を通知する機能もあります。
あんしんウォッチャーとは
千葉県で小学1年生の女の子が行方不明になり1週間以上経過して川の近くで発見されました。当日女の子がキックボードに乗っているのを監視カメラがとらえていました(2022年9月)。
確かに監視カメラの情報も有用ですが、ほぼリアルタイムにその動静を把握できる方がはるかに重要になります。
GPSを利用した子供の見守りグッズは以前から出回っており、これらが活用されていたら捜索範囲と時間は大幅に縮小されていたはずです。
たまたま私は電話会社のauが出している「安心ウォッチャー」を最近購入したばかりで、その12日後にもう1台追加購入したこともありますので、この製品について触れてみたいと思います。
安心ウォッチャーの購入は通販が便利


このあんしんウォッチャーはお子さんやペットの見守りにはもちろんのこと、荷物の追跡監視などにも十分利用できるものです。
でもお子さんに持たせるには端末の大きさ、重さなど好みもあると思います。
各社からいろいろな製品が出ていますので検討されてみてはいかがでしょう。
さっそく設定して使ってみよう
au HOMEに登録
この「あんしんウォッチャー」はGPSと携帯電話網を利用したサービスで、利用するにはスマホでau HOME に登録する必要があります。
まずau IDを新規登録します。auのユーザーでなくてもかまいません。
すでにau IDを持っている方はメモを用意しておきましょう。
手続きは簡単です。製品のQRコードをスマホで読み込んで手続きを取ります。
登録の際に必要なQRコードは2つあります。
- 箱の裏にあるQRコード(取説にも貼付あり)
- 本体裏のQRコード
まず現在地を表示
設定が終わったら端末を起動します。
端末のボタンを10秒ほど長押しすると赤青の点滅が始まり電源が入ります。
なお電源OFFはアプリを設定したスマホ側でしかできません。本体ではできないのです(安全のため)。
※下図の「みまもり」とは自分で付けた端末名であり、アイコンと共にいつでも自由に変えられます。

「現在地を表示」
自宅で現在地を表示させています。青の円は自分で設定した通知エリアで半径はおおむね100メートル。
円の中心が自宅で、端末(アイコン)はほぼ中心にあり、誤差はほとんどないということです。
でも揺らぎはあるので、時々数メートルくらい「徘徊」することもあります。
なお端末が移動していない場合は、次に移動を開始するまで測位は行いません(定期測位を除く)。
移動中の測位時間間隔
移動中の位置を測定する時間間隔は次の3通りから選択できます。
- 標準(約3分)
- 測位優先(約90秒)
- バッテリー優先(約5分)
なお測位時間間隔は作動中いつでも必要に応じて自由に変えることができます。
軌跡は測位時間の間隔でプロットしていきます。一番短いものでも次の測位まで90秒は空いてしまいます。
カーナビのように連続して表示するわけではありません。
実際に移動の軌跡を見てみよう
では移動の軌跡はどんな感じで表示されるのか見てみましょう。
2つの安心ウォッチャーを持って自転車で山の中を走り回ってきました。速力は毎時8キロから25キロメートルくらいです。
測位間隔はそれぞれ5分(チャリ)および90秒(みまもり)に設定しました。
測位間隔 5分の場合

【測位間隔 5分】
自転車走行時でこのくらいの間隔になります。自動車だともっとあきます。新幹線だとなおさら…。
目的(盗難車両や脱走した飼い犬など)によっては測位時間間隔の短縮で対応しましょう。
測位間隔 90秒の場合

【測位間隔 90秒】
同じ自転車走行でも90秒毎となるとかなり細かくプロットされています。
間隔があいている箇所はたぶん下り坂だったのでしょう。
徒歩だったらもっと細かいですね。
設定しなくても定期測位はされている
既述の通り、あんしんウォッチャーは動いていないときは測位を中断しますが、それでもその動きに関わらず24時間に1回は自動的に測位します。
これは定期測位といって、ソフトウエアを最新に保つためのようです。これは1~24時間の間隔で測位時間を設定することもできます。
宅配便の荷物に入れてみました

九州から神戸に行く際に荷物を別送しておく必要があったため、宅配便の荷物に入れてみました。
測位間隔は5分。
それぞれのプロットをタッチするとその地点の通過時刻が分かります(データの保存は1週間)。
地図を拡大すれば建物一軒一軒識別できるほどまで表示できます。
荷物が載ったトラックがマンションに近づいてくるのがよくわかりましたよ。
過去の移動履歴を呼び出して利用
「移動履歴」ボタンの上方にある日付をタップします。
表示される日付一覧をスライドして希望の日を選択します。
その日一日の移動パターンが表示されます。

移動履歴は7日程度で消滅するので必要ならスクショして保存しておこう


見たい履歴を呼び出します
【手順】
HOME→端末選択→移動履歴→「日付」をタップ
スクショなので、軌跡は表示しますが地点通過時刻のデータはありません
通知エリアを設定する
「通知スポット」と「行動範囲」の2つが設定できます
【通知スポット】
設定した通知スポットエリア(半径100-500mの円形)を出入りするごとに通知してくれます。
例えば塾を通知スポットに設定しておくと「塾に着いた」「塾を出た」時に通知をしてくれます。
このスポットは10か所まで登録できます。
【行動範囲】
例えば自宅を中心にした範囲を設定し、この範囲の円を出入りする毎に通知してくれます。
範囲は半径1kmから20km内で設定できます。
設定から表示までの流れを見てみよう
「行動範囲」や「通知スポット」を設定するとそのエリアの出入り時にスマホに通知してくれます。
● ここでは「行動範囲」を自宅から半径1.0kmで設定してみます(20kmまで設定可)
① 通知エリア設定の「行動範囲」をタップ


② エリアが緑の円で表示される


③ スマホに通知をする設定


④ 設定に従いスマホに通知が届く


●「行動範囲」は地図上でポイント指定しますが、「通知スポット」の場合はそのほかにスポット周辺の無線LANルーターのSSIDを登録して指定することもできます
● この通知は文字で静かに表示されます。音とか振動ではありません。



音声などで通知してくれるモードがあればいいのにね
小さい子供さんだけじゃない、ひとり歩き高齢者の見守りにも心強い
私が住む九州の田舎では結構な頻度で行方不明者情報が有線放送で流されます。
いわゆる認知症などに陥った高齢者の方で、家人がちょっと目を離したすきに姿が見えなくなってしまうのです。
行方が分からなくなった時点でこのあんしんウォッチャーが活用できればと、千葉県で行方不明になった小1の女児のことを思いますが、高齢者だって同じなのです。
ただしウォッチャー本体は小型とはいえそれなりの大きさと重量があります。
子供の場合はランドセルやバッグに取り付けることが考えられます。
高齢者の場合はどうでしょうね。工夫が必要かもしれません。
契約者以外のスマホでもみまもりできる
私はまだ徘徊するには至っていませんが、自分のスマホでしか見守りができないのでは意味ないのでは…と思っていました。
ところが「家族招待機能」というのがあって、自分のスマホ以外でも位置確認ができるんですね。
家族招待機能といっても別に家族に限定されるわけではありません。招待できる人数(スマホ)は9人までです。
また必要がない時は通知の ON/OFF 機能で OFF にしておけばいいでしょう。
なお契約者は招待とともに解除もできますが、招待された側は解除しかできません。
あんしんウォッチャーとあんしんウォッチャーLEの違いについて
この製品、初期の料金プランにより「あんしんウォッチャー」と「あんしんウォッチャーLE」の2種類あります。
au HOME利用料のプランの違い
料金プランは次の通りです。


端末代金と1年目のau HOME利用料のプランが異なるだけで、両方とも端末本体はまったく同じものです。
LEの場合、導入時の費用が若干低く抑えられますが、トータルで1年目は少し高くなります。
2年目以降は、毎月のau HOM利用料金はどちらも同じです。
2台契約時のスマホアプリHOME画面
あんしんウォッチャーは1契約で2台まで登録できます。
2台契約の場合、スマホアプリ「au HOME」には次のように端末名が表示されます。


アプリのアイコンをタップすると右側(ホーム)の画面表示となり、この時点での現在地が表示されています。
さらにタップすると全画面表示になり拡大、縮小、スクロールなどができます。
航空機預け手荷物には注意
宅配便に同伴させたデバイスを回収して持ち帰ったのですが、航空機を利用するときは注意。
預け手荷物内のデバイスはスマホで電源OFFにしていたのですが、X線検査で引っ掛かりバッグから出して確認しました。
結局問題無しで預け手荷物のバッグに戻したのですが、いちいち手間なので最初から機内持ち込みにしたほうがいいかもしれません。小さいですしね。


(おわり)
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