お子さんの安全あなたも安心、宇宙から見守る「あんしんウォッチャー」

eyecatch
端末の位置や指定したエリアの出入り状況をスマホで知ることができます。
目次

あんしんウォッチャーとは

千葉県で小学1年生の女の子が行方不明になり1週間以上経過して川の近くで発見されました。

当日女の子がキックボードに乗っているのを監視カメラがとらえていました(2022年9月)。

確かに監視カメラの情報も有用ですが、もっと短時間に、そう、ほぼリアルタイムに近い状態で動静を把握できる方がはるかに重要になります。

このようなGPS見守りグッズが活用されていたら異変が早めに認知され、その後の捜索範囲と時間は大幅に縮小されていたことでしょう。

たまたま私は電話会社のauが出している「あんしんウォッチャー」を購入したばかりで、その12日後にもう1台追加購入したこともありますので、この製品について触れてみたいと思います。

あんしんウォッチャーを使ってみよう

購入や設定についてはのちほど触れることにして、まずはどんなものなのかご紹介したいと思います。

カーナビのような表示はしない

あんしんウォッチャーの位置測定(測位)は設定した時間間隔で行っており、連続して測っているわけではありません。

そのためカーナビのように連続した動きを見ることはできません。

測定する時間間隔は次の3通りから選択します。

  1. 標準(約3分)
  2. 測位優先(約90秒)
  3. バッテリー優先(約5分)

この設定した時間間隔で測位し、その位置情報が地図で表示されます。

位置表示には2つの方法がある

1. 最新位置の表示

HOME画面に端末の位置を表示させてみましょう。

画面下のボタンで「現在値」をタップすると、その時点での最新位置が表示されます。

※ 端末に動きが無いと測位しないので、時刻表示が古いままのことがあります。
 壊れているわけではありません。

設定時間間隔で現在位置を表示
最新の位置。必ずしも今現在の位置ではありません。

位置表示画面は設定した測位間隔ごとに更新されますが、一番短い設定でも次の測位まで90秒は空いてしまいます。

逆に言えば位置表示は90秒ごとに更新されるということです。

なお測位時間間隔は作動中いつでも必要に応じてスマホから自由に変えることができます。

2. 軌跡の表示

「移動履歴」ボタンを選択するとこれまでの軌跡が表示されます。

移動履歴ボタンでここまでの軌跡を表示
これまでの軌跡が表示されます

タイミングによって現在地が最新ではない(一つ手前)こともあります。

軌跡上のプロットをタップするとその地点の通過時刻が表示されます。

通り過ぎた地点の通過時刻を確認できる
途中の地点通過時刻も表示できる

参考:測位間隔による表示の違い

2つの安心ウォッチャー(チャリ、みまもり)をリュックに入れて自転車で山の中を走り回ってきました。
測位間隔はそれぞれ5分および90秒に設定しました。

【測位間隔5分】

測位間隔5分
自転車走行時でこのくらいの間隔になります。自動車だと間隔はもっとあきます。新幹線だとなおさら…。目的(盗難車両や脱走した飼い犬など)によっては測位時間間隔の短縮で対応しましょう。

【測位間隔90秒】

測位間隔30秒
同じ自転車走行でも90秒毎となるとかなり細かくプロットされています。間隔があいている箇所はたぶん下り坂だったのでしょう。徒歩だったらもっと細かいですね。

「チャリ」と「みまもり」は端末に設定した名前です。au HOME1契約で端末は2台まで利用できます。

参考:宅配便の荷物に入れてみました

宅配便追跡
荷物の移動状況が分かる

九州から神戸に行く際に荷物を別送しておく必要があったため、宅配便の荷物に入れてみました。

測位間隔は5分。

それぞれのプロットをタッチするとその地点の通過時刻が分かります(データの保存は1週間)。

地図を拡大すれば建物一軒一軒識別できるほどまで表示できます。

荷物が載ったトラックがマンションに近づいてくるのがよくわかりましたよ。

通知エリアを設定する

通知エリアを設定すると、そのエリアを出入りする毎にスマホに通知してくれます。これこそが「みまもり」の本領発揮というところでしょう。

設定できる通知エリアには「①通知スポット」「②行動範囲」の2つがあります。

① 通知スポットの設定

画面右上の設定をタップすると下図の画面になります。ここで通知スポットをタップします。

通知エリア設定において通知スポットを設定する

次の画面で「+追加する」をタップし、スポット設定の方法を選択します。

スポット設定には地図上で選択する方法と無線アクセスポイントのwifi情報(SSID)で設定する方法があります。

スポット設定方法には2種類あります

通知スポットは10か所まで設定できます。

下図は2か所の通知スポットを地図上で設定したものです。

通知スポットは10か所まで設定できる
2td)K
2か所の通知スポットを設定しました

例えば学校や塾を通知スポットに設定しておくと「学校を出た」「塾に着いた」などそれぞれのエリアごとに通知が来るので、行動の流れが分かります。

② 行動範囲の設定

「行動範囲」のエリア設定は地図上のみで行い、範囲は1.0kmから20.0kmまでです。

下図では半径1.0kmに設定した例です。

㋑ 「行動範囲」をタップ

通知エリア設定において、行動範囲を設定する
「行動範囲」をタップして地図上で地点を指定します

㋺ 行動範囲が緑の円で表示される

通知エリア表示
緑のラインを通過するごとに通知される
真ん中の青色小円は別途設定した通知スポット

スマホへの通知設定

「行動範囲」も「通知スポット」もスマホへの通知設定は同じです。それぞれの設定に続いて行います。

㋑ スマホに通知をする設定

エリア入出時の通知
エリアを出たとき、入ったとき(あるいは両方)にスマホに通知する設定

㋺ 設定に従いスマホに通知が届く

エリア通知
「行動範囲」「通知スポット」共にこのようにスマホに通知が届きます。ただし音やバイブはありません。

● この通知は文字で静かに表示されます。音とか振動ではありません

最近気が付いたんだけど、音声ではないものの、通知音がしたような気がします。もうちょっと観察しますね。

過去の移動履歴を呼び出して利用

スマホアプリ画面で「移動履歴」ボタンの上方にある日付をタップします。表示される日付一覧をスクロールして希望の日を選択します。その日一日の移動パターンが表示されます。

履歴呼び出しの手順
履歴は1週間前まで遡れる

見たい履歴を呼び出します

【手順】

・ HOME→端末選択→移動履歴→「日付」をタップ

・表示された軌跡から通過時刻が分かる

・必要ならスクリーンショットをとっておく

スクショなので、地点通過時刻のデータはありません

あんしんウォッチャーの購入とau HOME設定について

さて、あんしんウォッチャーのあらましが分かったところで、購入から契約、設定へと進みましょう。

購入は通販が便利

このあんしんウォッチャーはお子さんやペットの見守りにはもちろんのこと、荷物の追跡監視などにも十分利用できるものです。

宅配便で到着
宅配便で届いた端末
ストラップを付けた端末、充電はUSB-C タイプ
ストラップは付属していません 充電端子はUSB Type-C

au HOMEに登録する

au HOMEというのは日常の暮らしを簡単にIoT化するauのサービスで、具体的にはスマートフォンからテレビやエアコン、照明などの家電を遠隔操作したり家族の居場所を確認できるものです。

この「あんしんウォッチャー」もGPSと携帯電話網を利用したサービスなので、利用するにはスマホでau HOME に登録する必要があります。(登録というと大げさですが、簡単な手続きです)

あんしんウォッチャー登録のしかた

まず au ID を新規登録します。これは au のユーザーでなくてもかまいません。

すでにau IDを持っている方はメモを用意しておきましょう。手続きは簡単です。

製品のQRコードをスマホで読み込んで手続きを取ります。登録の際に必要なQRコードは2つあります。

  • 本体裏のQRコード
  • 箱の裏にあるQRコード(取説にも貼付あり)

2台目も契約するなら端末料金の安いLEがおすすめ

あんしんウォッチャーにはLEといって、au HOMEの無料期間は無い代わりに、端末代を低価格に設定したものがあります。

1台目のあんしんウォッチャー契約でau HOME料金は既に12カ月間無料になっているので、2台目を購入する場合は端末価格を低価格に設定しているLEにすることでお得になります。

あくまで1契約としてのau HOMEの月額料金が539円ということなんだ

1台目の登録でau HOMEは1年間無料になっているから、2台目は本体価格の安いLEがいいんだ

1台持っていようが2台持っていようが、一契約としてのau HOME料金は539円のままなのね

あんしんウォッチャーを3台契約するにはどうするんじゃ?

登録は2台までだから、au HOMEをもう一つ契約することね

2台目契約時のスマホアプリHOME画面

既述の通りあんしんウォッチャーは1つのau HOME契約で2台まで登録できます。

2台契約の場合、スマホアプリ「au HOME」には次のように端末名および位置情報が縦に並んで表示されます。

スマホ画面に2台のデバイスを表示させた
デバイス名(チャリ、みまもり)も位置情報も縦に並んで表示されている

操作はすべてスマホから

あんしんウォッチャー端末は、電源を入れることはできますが、電源を断にすることはできません。

安全のためでしょうか、電源を断にできるのはスマホ側からだけです。

またあんしんウォッチャーには音を出したり振動の機能もありません。

測位時間間隔の変更やバッテリーの残量確認、エリア設定などすべてスマホで行います。

ボタンの長押しでスマホに位置情報を送ることができる

端末で行う操作は電源を入れることのみと書きましたが、そののほかに一つだけ端末でできることがあります。

それは手動でスマホに情報を送ることです。ボタンを3秒間長押しをすると、その時刻と位置情報がスマホに送られます。

端末のボタンを3秒間長押しするとLEDが点灯しスマホに通知が行きます
端末のボタンを3秒間長押しするとLED(青色)が点滅し、位置情報をスマホに送ります。
端末からスマホへの通知
スマホでは受信時刻とともに地図上に!マークで位置を表示します。

ただしこの操作、スマホに表示されるまでそこそこ時間がかかるのです。

そしてエリア通知と同様音も出なければバイブもないので、何のためにこの機能があるのか分かりませんが、上手に利用している方もいらっしゃるのでしょう。

小さい子供さんだけじゃない、ひとり歩き高齢者の見守りにも心強い

私が住む九州の田舎では結構な頻度で行方不明者情報が有線放送で流されます。

いわゆる認知症などに陥った高齢者の方で、家人がちょっと目を離したすきに姿が見えなくなってしまうのです。

このあんしんウォッチャーが活用できていればと、千葉県で行方不明になった小1の女児のことを思いますが、高齢者だって同じなのです。

自宅を通知スポットに設定し、対象者(端末)が自宅を中心に150メートル離れたら通知をするなどの対策がとれると思います。

契約者以外のスマホでも見守りできる

私はまだ徘徊するには至っていませんが、自分のスマホでしか見守りができないのでは意味ないのでは…と思っていました。

ところが「家族招待機能」というのがあって、自分のスマホ以外でも位置確認ができるんです。

家族招待機能といっても別に家族に限定されるわけではありませんが、招待できる人数(スマホ)は9人までです。

そして必要がない時は個別に通知機能を OFF にしておくことができます。

なお契約者は「招待」と「解除」の両方ができますが、招待された側は「解除」しかできません。

● 専用のケースが販売されています。

百円ショップで探してみたら、ハードケースですが良さそうなものを見つけました。サイズもちょうどいいです。

百円ショップで買ったケース
ちょうど収まりました
百円ショップで買ったケース。サイズもちょうど。
ストラップは別です

あんしんウォッチャー「まとめ」

  • au ID が必要(取得は簡単)
  • スマホは au 以外でも利用可能
  • 一つのIDであんしんウォッチャー2つまで登録可
  • 2台目は価格がお得なLEに
  • 電源は端末でONにするがOFFにすることはできない
    (安全のためOFFは登録スマホからのみ可)
  • 遠隔で端末の音を鳴らすことはできない
  • 位置の測位間隔は3つから選べる(設定はスマホから)
  • あらかじめ設定したエリアからの移動を知らせる(設定はスマホから)
  • 端末のバッテリー残量はスマホで確認できる
  • 移動軌跡と地点通過時刻は概ね7日分がサーバーに保存されている
  • 自分のスマホ以外にも端末の機能を設定できる(家族みんなで見守り)

(おわり)

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